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導入事例/コラム

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【バルカー No.6500】一般用ジョイントシートの仕様・耐熱温度・No.6502との違い 株式会社ダイコー

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【バルカー No.6500】一般用ジョイントシートの仕様・耐熱温度・No.6502との違い

工場の配管メンテナンスにおいて、「図面に『バルカー 6500』とあるが、今の高温ラインに使って大丈夫だろうか?」「青色のパッキンを使っていたら、熱でカチカチに硬化して漏れてしまった」という経験はありませんか?
水・油・空気をはじめとする一般ユーティリティ配管で非常に広く使用されているのが、バルカー No.6500(一般用ノンアスジョイントシート)です。

本記事では、No.6500の基本仕様や強みに加え、蒸気・高温向けの上位グレード「No.6502(ブラックスーパー)」との決定的な違い、ニチアス相当品との比較などを、工業用シール材の加工会社である株式会社ダイコーが技術的観点から解説します。

1. バルカー No.6500 とは

バルカー No.6500は、株式会社バルカーが製造する、最も標準的な汎用ノンアスベストジョイントシートです。
有機繊維(アラミド等)や無機繊維、無機充填材に、NBR系のゴムバインダーを配合して圧延加硫したシートで、ひと目でわかる鮮やかな「ブルー(青色)」が特徴です。
加工性が良く、フランジへのなじみも優れています。工場内の冷却水、エアー、潤滑油など、100℃以下の一般的なラインであれば、これ1つで幅広くカバーできる極めて優秀なスタンダード品です。

💡 30秒でわかる!No.6500のポイント

  • 用途: 水、油、空気などの一般ユーティリティ配管の標準品。
  • 外観: 「ブルー(青色)」。表面に黒字でVALQUAロゴの印字。
  • 強み: コストパフォーマンスに優れ、JIS S 3200-7(水道用器具規格)にも適合しています。

2. バルカー No.6500 基本スペック表

項目 仕様・数値 備考
製品番号 No.6500 株式会社バルカー
製品名 一般用ノンアスジョイントシート -
色調 ブルー(青色) 表面に製品名印字(黒)
構成材 有機繊維(アラミド等)、無機繊維、無機充填材、ゴム系バインダー(NBR系) 汎用的な有機・無機繊維のハイブリッド
最高使用温度 183℃(P-T線図条件下) ※実務では150℃程度までの用途が一般的です
最高使用圧力 水系:3.0 MPa
油系:3.0 MPa
ガス系:1.0 MPa
※常温時の参考値です。高温用途では温度上昇に伴い許容圧力が低下します。
主な適用流体 水、熱水、油、一般溶剤、空気、弱酸、弱アルカリ ※水道用器具に対する適性(JIS S 3200-7)確認済み
不適用流体 強酸、強アルカリ、強酸化性流体、ハロゲン系流体 ※毒性ガス等の重要保安用途では透過リスクのため推奨されません

3. 徹底比較:No.6502(高温・蒸気用)との違い

No.6500は非常に優秀な汎用品ですが、「蒸気(スチーム)」や「100℃を超える高温ライン」においては注意が必要です。
高温環境でのシール安定性をより高めた上位グレードが「No.6502(ブラックスーパー)」です。

比較項目 バルカー No.6500 (本製品) バルカー No.6502 (上位グレード)
グレード 汎用・一般配管タイプ 高耐熱・蒸気適用タイプ
色調 ブルー(青色) グレー / ブラック(黒色)
配合の特長 一般有機繊維 + ゴム系バインダー 炭素繊維(カーボン)配合
最高使用温度 183℃
※使用条件により変動します
214℃
※使用条件により変動します
蒸気適性 △ 高温蒸気には不向き
(ゴムの熱硬化リスクあり)
○ 中圧蒸気まで対応
(内部が高密度で熱に強い)

【ダイコーのプロ視点】高温・蒸気ラインでの使い分け

No.6500(青)を高温の蒸気配管に使用すると、含有するゴムバインダーが急速に熱硬化し、弾力を失って割れの原因となります。
蒸気用途ではNo.6500も低圧条件などで使用されるケースがありますが、高温・中圧以上の蒸気ラインではNo.6502などの耐熱グレードが推奨されます。No.6502(黒)は有機繊維を最小限に抑え、熱に強い「炭素繊維」を配合しているため、高温下でもシート内部が高密度に保たれ、シール寿命の安定性が向上します。

4. ニチアス相当品(同等グレード)は?

他社メーカー(ニチアス)で、No.6500の代替として選定されることが多い製品は以下の通りです。

ニチアス TOMBO No.1995 系列

茶色(ブラウン)の汎用ノンアスベストジョイントシートです。色調は異なりますが、構成材の基本設計や適用流体、温度・圧力のスペック帯はほぼ互角であり、汎用ラインにおいて代替選定されることが多い製品群です。
※完全同一性能ではないため、切り替え時は仕様をご確認ください。

株式会社ダイコーでは両メーカーを取り扱っており、使用条件と納期状況に合わせて最適な製品をご提案いたします。

5. 設計者・保全担当者向け:実務での選定と施工のポイント

より安全・確実な配管設計を行うための、プロ目線でのアドバイスです。

① フランジ呼び径と推奨板厚(1.5t vs 3.0t)

  • 1.5t(推奨): 50A程度までの中小口径や、フランジ面が平滑な場合。ガスケット内部への浸透漏れリスクが低く、応力緩和も小さいため原則はこちらを推奨します。
  • 3.0t: 大口径配管や、既設フランジでサビや歪み(面荒れ)が大きい場合。厚みで凹凸を吸収させます。

② 上限スペックを超える過酷なラインへの対応

最高使用温度183℃、圧力3.0MPaの「同時満たし」はできません(P-T線図の制約)。水系流体でも高温・高圧になるラインや、配管の熱応力・振動が激しい箇所には、シートガスケットではなく「うず巻形ガスケット(バルカー No.8590系列など)」への切り替えを推奨します。

③ ガスケットペーストの併用

No.6500などのジョイントシートは、断面からの「浸透漏れ」を防ぐため、ガスシールの際や面荒れがある場合には、内径側の切り口にガスケットペースト(バルカー No.5等)を薄く塗布することが推奨されます。

6. 株式会社ダイコーでの加工・販売について

株式会社ダイコーでは、バルカー No.6500 を主要厚み(0.5t, 0.8t, 1.0t, 1.5t, 2.0t, 3.0t)で豊富に常時在庫しています。

ダイコーに依頼するメリット

  • 1枚からカット販売・即日出荷: 「メンテナンスで青いパッキンが数枚だけ至急必要になった」そんな緊急事態にも、自社のカッティングプロッターで加工し即座に出荷いたします。
  • 定尺シート(原反)販売: 現場加工用素材として、定尺サイズ(1270×1270mmなど)での販売も可能です。
  • 最適な材質・厚みの提案: フランジ面の荒れ具合やP-T条件をお伺いし、最適な厚みや、No.6502など上位材質への変更をプロの目線でアドバイスいたします。

7. まとめ

バルカー No.6500は、以下のような用途で選定される、非常に広く使用されているジョイントシートです。

  • 流体: 水、油、空気などの一般ユーティリティ
  • 温度域: 常温 〜 100℃以下の一般配管 100℃以上は使用条件の確認
  • メリット: 加工性が良く、コストパフォーマンスに優れる

正確な選定には「温度・圧力・流体」の三要素の確認が必須です。「今の設備条件でNo.6500が使えるか不安」「蒸気ラインなのでNo.6502に変えたい」「図面通りの形で早く作ってほしい」など、パッキン選びで迷ったら、まずはダイコーまでご相談ください。

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