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導入事例/コラム

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ボルテックスガスケットの選定方法とは?

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ボルテックスガスケットとは?

ボルテックスガスケットは、その優れたシール性能と耐久性から、高温・高圧といった厳しい条件下で使用される配管フランジの接合部に不可欠なシール部品です。ボルテックスガスケット(うず巻形ガスケット)は、V字断面を持つ金属製の薄板(フープ)と、クッション性とシール性を持つ非金属製の柔らかい素材(フィラー)を、交互にうず巻き状に重ねて作られたガスケットです。

構造と特徴

・金属のフープが骨格となり、ガスケットに強度と復元性を与えます。フィラー材がその隙間を埋めることで、高いシール性能を発揮します。
・内外輪は用途に応じて選定します。外輪付はフランジにガスケットをはめ込む際のガイドとなり、過剰な締め付けによるガスケットの変形を防ぎます。
・内外輪付は外輪の機能に加え、内輪が締付圧力によるガスケットの内側への変形や座屈を防ぎます。高温・高圧条件や大口径のフランジに適しています。

フランジの情報を確認する

・フランジの仕様として、適用規格(JIS、JPI、ASME/ANSIなど)、呼び径、呼び圧力を確認します。
・適切なフィラー材やフープ材を選定するため、流体の種類、常用・最高温度、常用・最高圧力といった使用条件を確認します。



材質を選定する

・フィラーは、一般的に膨張黒鉛 (グラファイト)、PTFE (四フッ化エチレン)、非石綿シートといった材料の中から、使用条件に合うものを選定します。
・フープ材は、SUS304が最も標準的な材質です。
・内外輪材質はフランジ材質と合わせることが推奨されます。

形状(内外輪の有無)を選定する

・内外輪付のボルテックスガスケットは、ガスケット本体を過大な締付圧力から保護し、座屈や損傷を防ぐ役割があるため、特に厳しい条件下で選定されます。具体的には、JIS 63KやJPI/ASME Class 900を超えるような高圧ライン、呼び径650A (26B)以上の大口径フランジ、そして温度や圧力の変動が激しい配管などでは、内外輪がシール性能を長期にわたって安定させるために不可欠です。

これらの情報をもとにメーカーのカタログや技術資料をご確認いただくことで、お客様の条件に適したボルテックスガスケットを選定いただけます。 もしご不明な点や、より詳細な技術的アドバイスが必要な場合は、お気軽に弊社までお問い合わせください。経験豊富なスタッフが、最適な製品の選定をサポートいたします。

ボルテックスガスケットのご案内

高圧・高温などの厳しい環境に最適な、ボルテックスガスケットをはじめとする多様なセミメタルガスケットを豊富に取り揃えております。詳細につきましては、こちらのページをご覧ください。

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