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アスベストジョイントシートとは?~概要、規制、代替品選定のポイント~
アスベストジョイントシートとは?~概要、規制、代替品選定のポイント~
アスベストジョイントシートとは、配管のフランジや機器の接合部分に使われる、シート状のガスケットの一種です。
構造と特徴
アスベストジョイントシートは、主に以下の材料を混合し、圧延して作られていました。
- アスベスト(石綿)繊維: 主原料として、耐熱性、耐薬品性、強度に優れたアスベストが使われていました。
- ゴム: 結合材として、天然ゴムや合成ゴムが加えられます。これにより、柔軟性とシール性が生まれます。
- 充填材: その他の性能を向上させるための薬品や充填材が混ぜ合わされます。
法令による製造・使用の禁止と現状
アスベストはその健康への有害性が問題となり、現在では「労働安全衛生法施行令」により、製造・使用は原則として禁止されています。そのため、現在ではアスベストを使用しない『非アスベスト(ノンアス)ジョイントシート』への移行が完了しています。
【参考】過去に製造されていた主なアスベストジョイントシート製品
以下は、過去にニチアス株式会社および株式会社バルカーによって製造・販売されていたアスベスト含有ジョイントシートの代表的な製品例です。これらの製品は現在製造されておらず、それぞれに代替となる非アスベスト製品が提供されています。
ニチアス株式会社 製品
- TOMBO No.1000
- TOMBO No.1100
- TOMBO No.1000-S
- TOMBO No.1100-S
- TOMBO No.NU1100
- TOMBO No.1000-LN
株式会社バルカー 製品
- No.221
- No.222
- No.224
- No.921
- No.930
- No.931
- No.1000
- No.1500
- No.1500AC
- No.1500AE
- No.1501
- No.1501AC
- No.1501AE
- No.1542
- No.1560
- No.1565
- No.1566
- No.1572
- No.1575
- No.1591
- No.1601
- No.1611
- No.1755
- No.1971
- No.3000
- No.VND509
- No.VND512
現在、アスベスト(石綿)ジョイントシートは法令により原則として使用が禁止されています。しかし、アスベストは非常に高機能な素材であったため、代替となるノンアスベスト製品の選定には、使用環境や条件を考慮した専門的な知見が不可欠です。 最適なガスケットの選定でお困りの際は、エキスパートであるダイコーへぜひご相談ください。豊富な知識と経験でお客様の課題解決をサポートいたします。
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