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ガスケットにおける「応力緩和」のメカニズムと締付管理|軸力低下の原因と材質別挙動【技術解説】 株式会社ダイコー
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ガスケットにおける「応力緩和」のメカニズムと締付管理|軸力低下の原因と材質別挙動【技術解説】
「規定トルクで締め付けたはずのフランジから、数ヶ月後に漏れが発生した」
「増し締め(ホットボルティング)を行ったら、ガスケットが破損してしまった」
プラントや配管設備の保全において、このようなトラブルは決して珍しくありません。その主たる原因として挙げられるのが、ガスケット特有の物理現象である「応力緩和」です。
この記事では、応力緩和が発生するメカニズム、材質ごとの挙動の違い、そして長期的なシール性を維持するための適切な管理手法について解説します。
1. 「応力緩和」の定義とメカニズム
ガスケットをボルトで締め付けると、ガスケットは圧縮され、圧縮方向とは逆向きに反発しようとする力(反発弾性力)が発生します。この反発力がフランジ面を押し返すことで、内部流体の漏れを防ぐ「シール機能」が維持されています 。
2. 材質による「緩和挙動」の違い
応力緩和の進行度合い(緩和率)は、ガスケットの材質によって顕著に異なります 。
3. 「増し締め(ホットボルティング)」の技術的判断
応力緩和による締付力低下を補正する手段として、運転中や昇温後の「増し締め(ホットボルティング)」が検討されることがありますが、これには材質に応じた慎重な判断が必要です 。
結論:最適な選定と管理はダイコーへ
「応力緩和」は避けられない物理現象ですが、適切な材質選定と締付管理によってコントロールすることが可能です。
「この温度条件で、増し締めが必要かどうか判断したい」
「応力緩和の少ないガスケットへ仕様変更したい」
そのような時は、「選定のご依頼はダイコーへ」とお任せください。豊富な知見に基づき、お客様の設備の安全を守る最適なシールソリューションを提供いたします。
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