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Oリング寸法規格一覧|P規格・G規格・AS568・ISOなど主要サイズの選び方と特徴 株式会社ダイコー

Oリング寸法規格一覧
P規格・G規格・AS568・ISOなど主要サイズの選び方と特徴
機械設計やメンテナンスの現場において、Oリングの「寸法規格」選定は避けて通れません。JIS規格(P・G・V)をはじめ、AS568やISO規格など、多岐にわたる記号の意味と用途を体系的に解説します。
1. JIS B 2401規格(国内標準サイズ)
日本国内で最も流通している主要規格です。用途と「線径(断面の太さ)」の違いにより、3つの系列に分類されます。
2. 精密機器・省スペース用規格
JISの標準サイズ(P/G)では対応できない、「狭いスペース」や「微細な機器」向けの規格群です。
S規格(省スペース用)
- 用途: 円筒面固定用、運動用。
- 特徴: P規格よりも線径を細く設定し、小スペースでの組み込みを可能にしたサイズです。
GS規格(G規格から派生)
- 用途: 固定用。
- 特徴: G規格と同様に固定用ですが、GS規格は内径が149.3mm以上のサイズでも線径を3.1mmのまま標準化したものです。
SS規格(小口径サイズ)
- 特徴: 線径が 1.0mm で統一されたシリーズ。
- 用途: 小型化が進む機器のニーズに応えるために生まれた規格です。精密機器や小型センサーなどの微細箇所に使用されます。
M規格(極小サイズ)
- 特徴: SS規格よりもさらに微細なOリング。
- 用途: 電子部品、精密医療機器などの極小スペース用。
3. 海外規格・航空宇宙規格
アメリカ製の装置や、航空機関連の図面で頻出する規格です。
4. 産業別・国際規格・その他メーカー規格
特定の業界ルールや、国際標準に基づく規格です。
- JASO F404規格(自動車用): 自動車技術会(JASO)規格。エンジン、トランスミッション等の自動車部品用。自動車特有の振動・熱条件を考慮した専用サイズです。
- KS規格(主に運動用や円筒面固定用):昭和期に油空圧機器メーカーによって規定されたサイズシリーズで、今日では運動用・円筒面固定用として幅広い機器に使用されています。線径(太さ)が1.70mm、2.25mm、3.30mmの3種類があります。
- ISO規格(国際標準): ISO(国際標準化機構)規格。一般工業用(General)と、公差の厳しい精密用(Precision)などに分類され、国際的な互換性を目的としています。主に欧州で広く使われ、油空圧機器などで流体シールに使われます。
規格選定のフローチャート
最適な規格を選ぶための手順は以下の通りです。
▼ 国内装置・一般的用途
- 動く場所・汎用 → P規格
- 動かない場所・太さが欲しい → G規格
▼ 特殊用途
- 真空フランジ → V規格
- スペースがない・精密機器 → S規格 / SS規格
▼ 海外製・特定産業
- アメリカ製・航空機・半導体 → AS568
- 自動車関連 → JASO
※各規格の詳細な内径・線径・公差については、必ず最新の寸法表(JISハンドブックやメーカーカタログ)と現物を照合して決定してください。
最終章:規格が分からない時はダイコーへ
「現物があるが、規格がわからない」「図面に規格の記載がない」
そんな時は、「選定のご依頼はダイコーへ」とお任せください。
ダイコーでは、豊富な在庫と専門知識により、お客様の現物や使用条件から最適なOリングを特定・選定いたします。規格外の特殊サイズであっても、1個から製作対応が可能です。
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