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Oリングは機械の心臓を守る「要」。設備の寿命を左右する「材質選定」の鉄則を徹底解説 株式会社ダイコー

Oリングは機械の心臓を守る「要」。設備の寿命を左右する「材質選定」の鉄則を徹底解説
「機械の隙間から油が漏れ出し、ラインが停止した」
「精密機器の調整ネジが緩み、品質が安定しない」
これらの重大なトラブルの原因を突き詰めると、たった1本の「Oリング」の不具合に行き着くことが多々あります。
Oリングは、航空宇宙産業から半導体製造装置、そして身近なガス器具に至るまで、あらゆる機械の「気密(漏れ防止)」と「操作感(摺動抵抗)」を司る、極めて重要な機械要素です。
その単純な円環形状とは裏腹に、Oリングは高度な材料化学と物理法則に基づいて設計されています。間違った材質を選べば、一瞬で機能を失い、高価な設備全体を危険に晒すことさえあります。
この記事では、Oリングという部品の真の重要性と、機械を守るための「材質選定」の鉄則について解説します。
第1部:Oリングとは? — 弾性を利用した「封止の科学」
Oリングは単なるゴムの詰め物ではありません。ゴムの「弾性(元に戻ろうとする力)」を精密にコントロールして機能させる、高度なシール部品です。
第2部:機械寿命を左右する! 代表的なOリング「材質」の選定
寸法以上に致命的なのが「材質(コンパウンド)」の選択です。流体や温度環境に適合しない材質は、膨潤、硬化、溶解を招きます。
1. NBR(ニトリルゴム) — 産業界を支えるベース素材
油圧機器や空圧機器で最も標準的に採用される材質です。
- 特性: 耐油性(鉱物油、作動油)、耐摩耗性、機械的強度に優れる。
- 注意点: 耐候性(オゾン)や極端な耐熱性は持たない。
2. FKM(フッ素ゴム) — 過酷環境の守護神
NBRでは耐えられない高温・薬品環境下で真価を発揮します。
- 特性: 耐熱性(200℃以上)、耐薬品性、耐候性に極めて優れる。
- 重要性: 化学プラントや重要保安箇所での採用が多い。
3. VMQ(シリコーンゴム) — クリーン環境の必須材
- 特性: 広範囲の温度(-60℃〜200℃)、食品衛生性。
- 注意点: 引裂き強度や耐摩耗性が低く、油で膨潤しやすい(運動用・油圧には不向き)。
4. EPDM(エチレンプロピレンゴム) — 耐熱性、耐寒性、耐候性のスペシャリスト
水や極性のある流体には無類の強さを誇りますが、耐油性は劣ります。
- 特性: 耐熱性、耐寒性、耐候性。
- 注意点: ガソリンや潤滑油に触れると膨潤・劣化する。
第3部:Oリングは「消耗品」である:劣化と交換のサイン
どれほど高性能な材質を選んでも、永久に使えるわけではありません。
選定・調達のご依頼は株式会社ダイコーへ
「古い設備の材質が特定できない」「高温蒸気ラインで信頼性の高い材質を使いたい」
Oリングの選定ミスは甚大な損害に直結します。だからこそ、プロフェッショナルによる選定が必要です。
機械の「要」に、確かな安心を。
Oリングの選定・調達にお困りの際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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