1-1. 信頼の証：「食品衛生法・厚生労働省告示第595号」適合

食品に接触する器具や容器包装に使用されるゴム製品には、食品衛生法に基づく規格基準への適合が求められます。EP-5165-Wは、「食品衛生法 厚生労働省告示第595号」（旧：告示第85号など）の試験に適合しています 。

• 溶出試験クリア: ゴムに含まれる成分が食品に溶け出さないか、有害物質が含まれていないかという厳しい試験をクリアしています。
• 安心の採用: 食品工場、飲料プラント、給食センター、医薬品製造ラインなど、直接・間接的に口に入るものを扱う設備でも、コンプライアンスを遵守して安心してご使用いただけます。

1-2. 異物混入対策の切り札：「白色（ホワイト）」

通常の工業用ゴム（EPDM）は、補強材としてカーボンブラックを使用するため「黒色」が一般的です。しかし、食品ラインにおいて「黒いゴム」はリスクとなります。万が一、パッキンが破損して欠片が食品（白い粉、乳製品、飲料など）に混入した場合、発見が遅れる可能性があるからです。
EP-5165-Wは、カーボンブラックを使用しない「白色」の配合です 。

• 発見の容易さ: ライン上で欠片が落ちても目立ちやすく、目視検査やカメラ検査での発見率が向上します。
• 清潔感: 汚れが付着した際もすぐに気づくことができ、衛生的な外観を保つことができます。

2-1. 優れた「耐水性」と「耐薬品性」

食品・飲料ラインでは、頻繁に水洗いや薬液洗浄が行われます。

• 耐水性: 水、熱湯、蒸気に対して優れた耐性を持ち、加水分解やふやけを起こしにくい性質があります 。
• 耐酸・耐アルカリ性: 洗浄工程で使用される酸性洗剤やアルカリ性洗剤に対しても強い耐性を発揮します 。

2-2. 安定した物性

技術資料に基づくEP-5165-Wの代表的な物性値は以下の通りです 。

• 硬さ: A65（タイプAデュロメーター）
  柔らかすぎず硬すぎない、フランジパッキンとして最も汎用性の高い硬度です。
• 引張強さ: 8.3 MPa
• 伸び: 590%
• 耐熱性: 100℃×72時間の老化試験後も、硬さ変化はわずか+4度と安定しており、熱がかかるラインでも硬化しにくい特性を持っています。

業界屈指の「加工技術」によるオーダーメイド対応

ダイコーでは、EP-5165-Wのシート材を在庫し、お客様の図面データからダイレクトに加工を行います。

• 金型不要・1個から製作: カッティングプロッター（Oscillating Knife）やウォータージェット加工機を駆使し、金型を作らずに1個からパッキンを切り出します。これにより、試作や補修用部品を低コスト・超短納期で提供可能です。
• 複雑形状も思いのまま: 単純なリング形状だけでなく、ボルト穴付き、非対称な異形パッキン、大型のガスケットなど、あらゆる形状を高精度に加工します。
• クリーンな加工: 食品用であることを考慮し、加工時の汚れ付着などにも細心の注意を払った製造体制を整えています。