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ダイコー D6000 ノンアスジョイントシート|一般配管用ガスケットの決定版を徹底解説【完全ガイド】

ダイコー D6000 ノンアスジョイントシート|一般配管用ガスケットの決定版を徹底解説【完全ガイド】
「水や油の配管ラインで、安全かつコストパフォーマンスに優れたガスケットを探している」「アスベスト(石綿)製品からの代替を検討しているが、加工性やシール性が不安だ」「急なメンテナンスで、すぐに特殊な形状のガスケットが必要になった」…。
このような、あらゆる産業の“一般配管”における普遍的なニーズに応えるため、工業用製品の加工メーカーである株式会社ダイコーが自信を持って提供するのが、オリジナル製品「D6000 ノンアスジョイントシート」です 。
かつて主流だった石綿ジョイントシートの代替材料として、その優れた加工性を引き継ぎつつ、現代の安全基準をクリアしたD6000は、まさに一般配管用ガスケットの「決定版」とも言える存在です。この記事では、株式会社ダイコーの公式総合カタログに基づき、D6000がなぜ多くの現場で選ばれ続けるのか、その構造と卓越した性能、そしてその能力を100%引き出すための正しい選定・使用方法まで、徹底的に解説します。
第1部:ダイコー D6000とは?その構造と現場で活きる性能
D6000は、単なるノンアスベスト(非石綿)シートではありません。長年にわたり工業用シール材と向き合ってきたダイコーの知見が凝縮された、信頼性の高いガスケット材料です。
<第2部:D6000の性能を100%引き出すための正しい選定と使い方
D6000は非常に汎用性の高いガスケットですが、その性能を最大限に引き出し、安全に使用するためには、その「得意な領域」と「限界」を正しく理解することが不可欠です。
D6000 流体適合表の活用
カタログの35ページには、より詳細な「D6000 流体適合表」が掲載されています 。この表を活用することで、特定の化学薬品に対するD6000の適合性を確認することができます。
- 適合(○): ガソリン、軽油、潤滑油、エチレングリコール、炭酸など 。
- 条件により使用可能(△): ナフサ、ヘリウムガス、液化アンモニウムなど 。
- 使用不可(×): 蒸気、アセトン、トルエン、塩酸、硫酸、塩素水、アンモニアガスなど 。
この表を見ても、D6000が一般的な水・油系流体には強いものの、多くの有機溶剤や腐食性流体、そして蒸気には適していないことが明確に分かります。選定時には必ずこの適合表を確認し、判断に迷う場合は専門家への相談が不可欠です。
最終章:答えはここにある。「複雑な選定・加工はダイコーへ」
ここまで見てきたように、ダイコーのD6000は、「150℃ / 2MPa以下の水・油系一般配管」という明確な得意領域において、加工性、シール性、安全性、そしてコストパフォーマンスのすべてを高い次元で満たす、非常に優れたノンアスジョイントシートです。
しかし、実際のプラントや設備は、常にこの「得意領域」に収まるとは限りません。
「流体温度が200℃を超える蒸気ラインだが、どのガスケットが最適か?」
「D6000が使えない強酸の配管には、何を代わりに使えば良いのか?」
「D6000のシート材から、熱交換器用のリブ付きの複雑な形状を、図面通りに1枚だけ精密加工してほしい」
D6000の限界を超えたとき、あるいは標準的なリング形状ではない特殊な加工が求められたとき。その時こそ、加工メーカーである株式会社ダイコーの真価が発揮されます。
標準的な一般配管には、信頼と実績の「D6000」を。そして、それだけでは解決できない高度な課題や特殊な要求には、専門知識と圧倒的な加工技術を。
材質の選定に迷ったとき、特殊な加工が必要なとき、あるいはどこに頼めば良いか分からない課題に直面したとき。その答えは、常にここにあります。複雑な選定・加工はダイコーへ — どうぞ、お気軽にご相談ください。
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