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【ナイロン素材の選び方】「ナイロン6」と「ナイロン66」の違いとは?特徴・用途・PA11/12まで徹底比較 株式会社ダイコー

【ナイロン素材の選び方】「ナイロン6」と「ナイロン66」の違いとは?特徴・用途・PA11/12まで徹底比較
「ナイロン(ポリアミド)」は、耐摩耗性や耐熱性に優れたエンジニアリングプラスチックとして、自動車部品から日用品まで広く使われています。
しかし、代表的なグレードである「ナイロン6(PA6)」と「ナイロン66(PA66)」の違いを正確に理解して選定できているでしょうか?
本記事では、これら2つの決定的な違い(耐熱性・吸水性・衝撃強度)に加え、近年3Dプリンター材料として注目される「植物由来のナイロン11」や「低吸水のナイロン12」についても解説します。
1. ナイロン(ポリアミド/PA)の共通特性
ナイロンは「ポリアミド(PA)」とも呼ばれ、以下の共通した優れた特性を持っています。
- 耐摩耗性: 摩擦に強く、ギアや軸受けなどの摺動部品に最適です。
- 耐薬品性: 油や有機溶剤に強く、自動車のエンジンルーム内でも使用されます。
- 吸水性: プラスチックの中では吸水性が高く、吸水すると寸法や強度が変化するため注意が必要です。
2. 徹底比較:ナイロン6 vs ナイロン66
最も広く使われる2つのグレードの違いは、主に「耐熱性」と「衝撃強度」にあります。
| 比較項目 | ナイロン6 (PA6) | ナイロン66 (PA66) |
|---|---|---|
| 耐熱性(融点) | 225℃ | ◎ 優れる (265℃) |
| 耐衝撃性 | ◎ 優れる (粘り強い) | ○ 硬く強靭 |
| 吸水性 | 高い (寸法変化しやすい) | ○ 低い (PA6より安定) |
| 加工性・外観 | ◎ 成形しやすく表面が綺麗 | ○ 収縮率が大きい |
| コスト | ◎ 安価 | ○ やや高価 |
◆ ナイロン6 (PA6)
特徴: 衝撃に強く、粘りがあります。コストパフォーマンスに優れ、外観も綺麗に仕上がります。
弱点: 吸水性が高いため、湿度の高い環境では寸法が変わりやすく、強度が低下することがあります。
主な用途: 自動車の内装部品、一般機械部品、スポーツ用品。
◆ ナイロン66 (PA66)
特徴: PA6より耐熱性・剛性・耐摩耗性に優れます。高温環境でも強度が低下しにくいのが強みです。
弱点: PA6より高価で、成形時の収縮がやや大きいです。
主な用途: 自動車のエンジンルーム部品、耐熱ギア、コネクタ等の電子部品。
3. 3Dプリンターで注目!「ナイロン11」と「ナイロン12」
近年、粉末造形(3Dプリンター)用として注目されているのが、数字の大きいPA11とPA12です。これらはPA6/66とは異なる特性を持ちます。
🌿 ナイロン11 (PA11) | 植物由来のエコ素材
ヒマシ油(トウゴマ)を原料とした植物由来プラスチックです。
- 特徴: 柔軟性が高く、繰り返し曲げても割れにくい(耐屈曲疲労性)。
- 低温特性: 寒冷地でも衝撃に強い(スキーブーツ等に使用)。
- 用途: スナップフィット、ヒンジ、低温環境下の部品。
💧 ナイロン12 (PA12) | 吸水率が低く寸法安定性No.1
石油由来ですが、ナイロンの中で最も密度が低く、吸水率が低い素材です。
- 特徴: 吸水による寸法変化がほとんどないため、精密な部品が作れます。
- 耐寒性: 低温環境でも衝撃強度を維持します。融点は約175℃と低めです。
- 用途: 精密機器のギア、サイレントギア、3Dプリンター造形品。
まとめ:ナイロン素材の選定・加工はダイコーへ
ナイロンはグレードによって特性が大きく異なります。
- コストと強度のバランス重視 → ナイロン6
- 耐熱性と剛性重視 → ナイロン66
- エコ・柔軟性・寒冷地 → ナイロン11
- 寸法精度・低吸水 → ナイロン12
株式会社ダイコーでは、一般的なMCナイロン(PA6相当)の切削加工から、特殊グレードの成形品まで幅広く対応しております。
「どのナイロンを選べばいいか分からない」「切削加工で精度を出したい」といったお悩みがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。
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