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EPDMの本質|環境から設備を守る「見えざる保護材」【徹底解説】株式会社ダイコー
EPDMの本質|環境から設備を守る「見えざる保護材」
私たちが目にする自動車、ビル、そして社会インフラは、常に太陽光、オゾン、雨水といった過酷な環境にさらされています。これらの設備を長期間にわたり機能させるためには、環境要因から内部を保護する「保護材」が不可欠です。その重要な役割を担うのが、EPDM(エチレン・プロピレンゴム)です。
この記事では、EPDMがなぜ現代社会の「見えざる保護材」として不可欠なのか、その核心的な性能を物性データから再定義します。その上で、この優れた保護材を実際の部品として機能させるための選定・加工ソリューションを、専門商社ダイコーと共に提案します。
第1部:保護材としての核心性能 – EPDMの化学的安定性
EPDMは、化学的には「エチレン・プロピレン 共同合体(三元共重合体)」から成り、その分子構造は非常に安定しています。この安定性こそが、EPDMの優れた保護性能の源泉です。物性表が示す通り、「耐老化性、耐オゾン性、極性液体に対する対抗性、電気的性質が良い」という特徴を持ちます。
特に、その環境耐久性は他のゴム材料を圧倒します。
第2部:適用領域の明確化 – EPDMの「得意」と「不得意」
EPDMを保護材として正しく使用するには、その適用領域、つまり得意な環境と、絶対に使用してはならない不得意な環境を明確に区別する必要があります。
第3部:用途事例 – 社会インフラを支える保護材
EPDMの用途は、その優れた保護性能が社会の基盤を支える分野に集中しています。
第4部:素材から高機能部品へ – ダイコーの加工・選定ソリューション
EPDMは優れた「保護材」ですが、その真価は、保護対象に合わせて精密に加工された「保護部品」となって初めて発揮されます。また、油環境が避けられない場合はNBR、さらに高温の環境ではシリコンゴムなど、状況に応じた適切な材料の選定が不可欠です。
「屋外で使う防水パッキンを、この図面通りに高精度で製作したい」
「温水と蒸気がかかるこの部分に、EPDMは本当に最適か相談したい」
「油と水が混在する環境で使える、最適なゴム材料を提案してほしい」
株式会社ダイコーは、こうしたお客様の課題に対し、材料のプロとして、また加工のプロとしてお応えします。最新のカッティングプロッターやウォータージェット加工機を駆使し、図面に基づいた高精度なEPDM製品を1枚から製作。さらに、専門知識豊富なスタッフがお客様の使用条件を深く理解し、EPDMを含む多様な選択肢の中から、コストと性能を両立させた最適なソリューションを提案します。
ゴム製品の選定・加工に関するあらゆるお悩みは、ぜひ私たち専門家にご相談ください。
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