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シリコンゴム(Si)の本質|技術の限界を突破する高機能エラストマー【徹底解説】株式会社ダイコー

シリコンゴム(Si)の本質|技術の限界を突破する高機能エラストマー
製品開発や技術革新において、「温度」はしばしば越えがたい壁として立ちはだかります。しかし、その壁を突破し、これまで不可能だった領域の技術を可能にする特殊な素材が存在します。それが、シリコンゴム(Si)です。
この記事では、シリコンゴムが単なる「耐熱・耐寒材料」ではなく、いかにして技術的な限界を押し広げる「ソリューション」となり得るのか、その本質的な性能を物性データから再定義します。その上で、この特殊材料を機能部品へと昇華させるための選定・加工について、専門商社ダイコーの視点から解説します。
第1部:限界を超える力の源泉 – シリコンゴムの化学的基盤
シリコンゴムの並外れた性能は、その化学構造に由来します。一般的なゴムが炭素(C)を主骨格とするのに対し、シリコンゴムはケイ素(Si)と酸素(O)から成る「ポリシロキサン」が主骨格です。この強固で安定した結合が、他の有機系ゴムとは一線を画す性能を生み出します。
第2部:特殊能力のトレードオフ – 設計上考慮すべき制約
シリコンゴムの化学的安定性は、多くの利点をもたらす一方で、一般的なゴムが持つ一部の特性とはトレードオフの関係にあります。この制約を理解することが、シリコンゴムを正しく活用するための鍵となります。
第3部:用途事例 – シリコンゴムが拓く新たな可能性
シリコンゴムの用途は、その特殊な能力が新たな技術や安全基準を可能にする分野に集中しています。
第4部:素材から高機能部品へ – ダイコーの加工・選定ソリューション
シリコンゴムは、その特殊性ゆえに、材料選定と加工の両面で高度な専門知識が求められます。
「200℃の環境に耐えるだけでなく、食品衛生法にも適合したパッキンが欲しい」
「機械的強度も考慮した上で、最適なシリコンゴムのグレードを提案してほしい」
「この図面通りに、精密な寸法の試作品を1つから製作したい」
株式会社ダイコーは、こうしたお客様の高度な課題に対し、単なる材料販売に留まらないソリューションを提供します。最新のカッティングプロッターやウォータージェット加工機を駆使し、お客様の図面に基づいた高精度な加工を1枚から対応。さらに、専門知識豊富なスタッフがお客様の使用条件を深く理解し、シリコンゴムの持つ可能性を最大限に引き出すための最適なグレード選定から加工方法まで、総合的にサポートします。
ゴム製品の選定・加工に関するあらゆるお悩みは、ぜひ私たち専門家にご相談ください。
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