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UVレーザーマーカーとは?キーエンス「MD-U1000C」の特徴 微細印字技術を加工メーカーが解説 株式会社ダイコー

UVレーザーマーカーとは?キーエンス「MD-U1000C」の特徴・波長355nm非熱加工と樹脂・ゴムへの微細印字技術を加工メーカーが解説
UVレーザーマーカーとは、波長355nmの紫外線レーザー光による光化学反応(非熱加工/コールドマーキング)を用い、熱影響を大幅に抑えて材料を焦がさずに高コントラストな微細印字や極小2次元コードの刻印を可能にする工業用レーザーマーキング設備です。
産業用部品や各種シール材、精密樹脂・フィルムパーツにおいて、「印字が擦れて消えないようにしたい」「熱影響で材料を焦がさずに微細な2次元コードや品番を刻印したい」といったトレーサビリティ要求や高精度マーキングのニーズが急速に高まっています。
株式会社ダイコーでは、材料への熱影響を大幅に低減するキーエンス製 3-Axis UVレーザーマーカー「MD-U1000C」を導入し、パッキン・ガスケット・樹脂パーツへの高品位なマーキングおよび精密加工体制を強化いたしました。
本記事では、UVレーザーマーカーの基本原理や「MD-U1000C」の特長、従来のレーザーマーカーとの違い、そしてダイコーでの活用メリットと加工受託サービスについて詳しく解説します。
1. UVレーザーマーカーとは?キーエンス「MD-U1000C」の基本原理
キーエンスの「MD-U」シリーズは、波長355nmの紫外線(UV)レーザーを搭載した3軸制御レーザーマーカーです。その中で「MD-U1000C」は、狭小スペースへの組み込みにも対応する小型ヘッドを採用した、スタンダードエリア対応モデルです。
一般的なファイバーレーザー(波長1064〜1090nm)やCO2レーザー(波長10.6μm / 10,600nm)が材料を熱で溶かしたり焦がしたりして刻印する「熱加工」であるのに対し、UVレーザーは波長が極めて短く、光子エネルギーが非常に高い特長を持っています。
【レーザー方式による加工メカニズムの違い】
・赤外線/CO2レーザー(熱加工) ➔ 材料を加熱・溶融・蒸発(周辺に熱影響・焦げ・変形のリスク)・UVレーザー(非熱・光化学加工) ➔ 結合エネルギーで分子鎖を直接切断(熱影響を大幅に抑えた「コールドマーキング」)
素材の分子結合を光エネルギーで直接断ち切る「光化学反応」を利用して印字・加工を行うため、対象物への熱影響が極めて少ないのが特徴です。これにより、熱に弱い樹脂や極薄フィルム、高分子ゴム材料に対しても、焦げや周辺の盛り上がりを大幅に抑制した高品位なマーキングが可能です。
2. UVレーザーマーカー「MD-U1000C」の主要な強み
① 圧倒的な「コールドマーキング(熱影響の大幅低減)」
熱変形やバリ、焦げ(炭化)が発生しやすかったプラスチックや耐熱性の低いフィルム、各種シール材料に対しても、素材本来の物性や寸法精度を損なうことなく鮮明なコントラスト印字が可能です。
② 微小文字・高密度2次元コードの精密印字
UV光は短波長であるためビームの絞り込み(集光スポット径)が極めて小さく、微細な文字や高密度なQRコード・データマトリクスの印字に対応します。部品の省スペース化が進む精密機器や車載・医療分野のトレーサビリティ管理に最適です。
③ 3-Axis(3軸同期)制御による立体面・曲面への均一マーキング
焦点位置をダイナミックに制御する3軸機構を搭載。平面だけでなく、段差面、傾斜面、円筒面、球面に対しても焦点をリアルタイムで追従させ、歪みのない均一なマーキングを実現します。
④ 多彩な材料への高い吸収率
金属だけでなく、これまで赤外線レーザーでは光が透過・反射して印字が困難だった難印字樹脂(PTFE、POM、PE、PET等)やガラス、シリコンゴムなど、幅広い工業材料に対して高い光吸収率を示し、クリアな発色・印字が得られます。
3. 【比較表】レーザー方式別の特徴と適応素材
| 項目 | UVレーザー(MD-U1000C) | ファイバーレーザー | CO2レーザー |
|---|---|---|---|
| 波長 | 355 nm(極短波長) | 1064〜1090 nm | 10.6 μm(10,600 nm) |
| 加工方式 | 非熱加工(光化学反応) | 熱加工(溶融・蒸発) | 熱加工(燃焼・蒸発) |
| 熱影響・焦げ | 極めて少ない(コールド加工) | あり | あり(材料周辺の変形リスク) |
| ビームスポット径 | 極小(超微細加工が可能) | 小 | 中〜大 |
| 得意な対象素材 | 高機能樹脂、ゴム、フィルム、ガラス | 金属全般、一部の硬質プラスチック | 木材、紙、厚手アクリル、ゴム等 |
| 微細印字・コード適性 | 最高峰(微小2次元コードも高い読取率) | 良好 | 微細部で熱だれが生じやすい |
4. ダイコーでの活用領域と加工メリット
株式会社ダイコーでは、創業以来培ってきたパッキン・ガスケット、工業用樹脂・ゴム・複合材の精密加工技術と、MD-U1000CのUVレーザーマーキングを融合させることで、付加価値の高い受託加工体制を構築しています。
- パッキン・ガスケットへのロット番号・材質記号ダイレクト印字: 配管や機器組み込み後に「どの材質か分からない」「トレーサビリティ管理を行いたい」という現場の課題に対し、シール面を傷めず非接触で品番、ロット番号、材質記号(PTFE、NBR等)、規格サイズを直接刻印。印字シールと異なり、剥がれや異物混入のリスクがありません。
- 高機能樹脂(PTFE・POM・PEEK等)パーツへの高精細マーキング: 熱で変色・焦げが発生しやすいフッ素樹脂(PTFE)や各種エンジニアリングプラスチック部品に対して、焦げを抑えたコントラスト明瞭なマーキングを実現。
- 極小2次元コード印字によるトレーサビリティの確立: 半導体製造装置部品、精密電子機器、車載部品などに求められる厳格な個体識別管理をサポート。
- 薄層フィルム・複合材の微細加工・表面改質: マーキングだけでなく、過度な熱影響を与えない微細な表面処理やパターン加工などの試作開発用途にも柔軟に対応。
5. 【よくある質問】UVレーザーマーカー選定・加工のFAQ
Q. UVレーザーマーカー「MD-U1000C」と従来のCO2・ファイバーレーザーの違いは何ですか?
A. 最大の違いは「加工原理」です。CO2やファイバーレーザーが熱で材料を溶融・燃焼させる熱加工であるのに対し、MD-U1000Cは波長355nmのUV光による光化学反応(非熱加工)を用います。材料周辺に焦げや変形を生じさせず、高精細な印字が可能です。
Q. PTFE(フッ素樹脂)やシリコンゴムなど、熱に弱い材質にも綺麗に印字できますか?
A. 可能です。UVレーザーは光子エネルギーが高くプラスチックやゴムに対する光吸収率が極めて高いため、熱だれや炭化を起こしやすい難印字樹脂・ゴム材料に対してもコントラストの高いクリアな印字が行えます。
Q. 1点・小ロットの試作や特注形状へのマーキングも依頼できますか?
A. 対応可能です。株式会社ダイコーではプロッターやウォータージェットによる金型レス外形加工と連携しており、版代や金型費をかけずに1点からのテスト印字・小ロット加工を短納期で承っております。
6. レーザーマーキング・受託加工のご依頼はダイコーへ
「熱で変形させずに樹脂パーツへ文字を入れたい」「ラベルが貼れない極小ゴムパーツに2次元コードを印字したい」「金型レスで試作カットしたガスケットにロット番号を付与したい」といったご要望は、ぜひ株式会社ダイコーへご相談ください。
■ ダイコーの強みと対応力
- 材料調達からカット・マーキングまでワンストップ:
ジョイントシート、フッ素樹脂、各種エラストマー、FRP、コルクなどの材料選定から、プロッター・ウォータージェットによる外形カット、そしてMD-U1000Cによるダイレクトマーキングまで社内一貫体制で対応。 - 1点・小ロットの試作から量産まで迅速対応:
金型や版の作成が不要なため、1個からのテスト印字や特注形状の小ロット加工もスピーディに手配いたします。 - ISO9001:2015 認証に基づく品質保証体制:
徹底した寸法精度・印字品質の検査体制を敷き、要求仕様に応じた安定品質をお届けします。
▼ お見積り・加工相談のご案内 ▼
公式Instagram(@daiko_gasket)およびYouTubeチャンネルでは、各種レーザーマーキングや精密加工の様子を公開中です。ぜひご覧ください。
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