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天然ゴム(NR)の真価|比類なき機械的強度と選定の注意点【徹底解説】株式会社ダイコー

天然ゴム(NR)の真価|比類なき機械的強度と選定の注意点
数あるゴム素材の中で、その原点にして基準点とも言える存在が天然ゴム(NR)です。様々な高機能合成ゴムが開発される現代においても、天然ゴムが持つ卓越した機械的性能は多くの分野で代替不可能な価値を持ち続けています。
この記事では、提供された物性データを基に、天然ゴムがなぜ今なお産業界で不可欠なのか、その核心である「強さ」の秘密と、その強さを最大限に活かすために知るべき「弱点」を深く掘り下げます。最適な材料選定から精密加工まで、専門商社ダイコーのソリューションと共にお届けします。
第1部:天然ゴムの核心的価値 – なぜ「最もゴムらしい」のか?
天然ゴムの化学構造はポリイソプレンです 。その本質は、物性表に「弾性をもつ。耐摩耗性等の機械的性質を有する。いわゆる最もゴムらしい」と記されている言葉に集約されます 。これは、他のゴムが特定の機能を追求する中で、天然ゴムがゴムという素材の根源的な「しなやかさと強靭さ」を最も高いレベルで体現していることを意味します。
その性能は、以下の具体的なデータによって裏付けられています。
第2部:選定の鍵 – 天然ゴムの性能を制限する環境要因
天然ゴムの比類なき機械的性能は、特定の環境下では弱点ともなり得ます。この限界点を正確に理解することが、トラブルを未然に防ぎ、材料を正しく選定するための鍵となります。
第3部:用途事例 – 機械的性能が最優先される分野
天然ゴムの用途は、その弱点を補って余りあるほどの機械的性能が求められる分野に集中しています。
第4部:性能を最大限に引き出すために – 使用条件の重要性
物性表に記載されている使用温度範囲(耐熱70℃、耐寒-50℃~-70℃)は、あくまで理想的な条件下での目安です 。実際の製品寿命や性能は、温度、圧力、接触する化学物質、かかる力の大きさや頻度など、複数の要因が絡み合って決まります。
カタログスペックは材料選定の出発点に過ぎません。最終的な判断は、実際の使用環境を詳細に想定し、時には専門家の知見を交えながら行うことが、材料の持つポテンシャルを最大限に引き出すことに繋がります。
第5部:素材から高機能部品へ – ダイコーの加工・選定ソリューション
優れた素材である天然ゴムも、最終的な製品の形状や精度が伴わなければその価値を発揮できません。また、そもそも天然ゴムがその用途に最適なのかどうかの判断は、専門的な知識を要します。
「この設計で必要な、複雑な形状の防振ゴムを製作したい」
「現在の部品がすぐに摩耗してしまう。天然ゴムで解決できるだろうか」
「コストと性能のバランスを考えた上で、最適なゴム材料を提案してほしい」
株式会社ダイコーは、こうしたお客様の課題に対し、単なる材料販売に留まらないソリューションを提供します。最新のカッティングプロッターやウォータージェット加工機を駆使し、お客様の図面に基づいた高精度な加工を1枚から対応。さらに、専門知識豊富なスタッフがお客様の使用条件を丁寧にヒアリングし、天然ゴムを含む多様な選択肢の中から、安全性とコスト効率を両立させた最適な材料選定をサポートします。
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