ボルテックスガスケット選定ガイド｜構造・材質と3大シリーズを徹底比較

ニチアス株式会社製、ボルテックスガスケット（うず巻形ガスケット）は、高温・高圧といった厳しい条件下の配管フランジに最適な高性能シール材です。その特殊な構造により、優れたシール性と耐久性を両立します。このページでは、ボルテックスガスケットの基本から、ご自身の設備に最適な製品を選ぶための「選定方法」までを、順を追って分かりやすく解説します。

ボルテックスガスケットの基本構造と特徴

ボルテックスガスケットは、V字断面の金属製薄板（フープ）と、クッション性を持つ非金属製の柔らかい素材（フィラー）を、交互にうず巻き状に重ねて作られています。この構造が、優れた強度と復元性、そして高いシール性能を生み出します。

ガスケットの形状は、使用するフランジの種類や条件に応じて、内外輪の有無を選択します。

• 基本形: フープとフィラーのみで構成される、最もシンプルなタイプです。溝形フランジ（T&G）などで使用されます。
• 外輪付: フランジへの装着を容易にし、センタリングを確実にします。また、過剰な締め付けによるガスケットの変形を防ぐガイドの役割も果たします。
• 内外輪付: 外輪の機能に加え、内輪が締付圧力によるガスケットの内側への座屈（変形）を防ぎます。高温・高圧条件や大口径フランジでは、この内外輪付が標準となります。

【主力製品】3大シリーズの特長と選び方

ボルテックスガスケットは、フィラー材の種類によって性能と用途が大きく異なります。ここでは、ニチアス(TOMBO)の代表的な3シリーズをメインにご紹介します。

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ニチアス株式会社製、ボルテックスガスケットの選定は、プラントの安全性と生産性を左右する重要な作業です。使用条件に最適な製品が分からない、あるいは現在のガスケットでトラブルを抱えているなど、お困りの際はぜひ専門家にご相談ください。