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導入事例/コラム

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【エレベーター用ゴムマット】防炎性・筋入りゴムシートの特注カットと寸法図からの金型レス加工|ダイコー

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【エレベーター用ゴムマット】防炎性・筋入りゴムシートの特注カットと寸法図からの金型レス加工|ダイコー

オフィスビル、商業施設、集合住宅、物流倉庫、病院・学校などの建築設備において、エレベーターのかご内床面には、床材の保護や歩行者のスリップ防止、台車搬送時の衝撃緩和や騒音低減を目的としてゴムマット(ゴムシート)が敷設されるケースが多くあります。

エレベーターの床面は、出入口の敷居(シル)との納まり、四隅のコーナー柱(出隅・入隅)、壁面の操作盤や巾木(はばき)の逃げなどがあり、単なる長方形・正方形のシートを敷くだけでは隙間や干渉が生じます。

ビル管理会社、エレベーター保守点検業者、施設営繕担当者、内装工事業者の皆様からは、以下のようなご相談が多く寄せられます。

  • エレベーター1基分だけ、かご内寸法にぴったり合うゴムマットを手配したい
  • CAD図面はないが、メジャーで測った手書きのラフな寸法図から切欠き・角欠き加工をしてほしい
  • 建物の管理基準や指定仕様に基づき、防炎性能を確認した材料を選定したい
  • 現場で職人がカッター手切りするのは手間と怪我のリスクがあるため、工場加工で仕上げたものを敷くだけにしたい

株式会社ダイコーでは、エレベーター床材として実績の多い「防炎性能を確認した筋入りゴムシート(グレー色)」を取り扱っています。大型NCカッタープロッターを活用し、抜型(金型)を製作することなく、手書きのラフな寸法図や古いマットの現物採寸から、高精度な特注切り出し加工を1枚単位で承っています。

本記事では、エレベーター床マットに求められる性能要素、材質選定の視点、寸法取りのポイント、およびラフ図面からの金型レス加工体制について解説します。

1. エレベーター用床マットに求められる4大要求性能

密閉空間であり、歩行者や荷役台車が往来するかご内では、一般の通路用マットとは異なる独自の機能・安全要素が考慮されます。

【エレベーター床材に求められる主な性能要素】

① 防災・安全管理に基づく「防炎性能の確認」
   施設基準や所管消防の指導に応じた防炎認定材料の選定
② 段差・走行性を考慮した「厚みの選定」
   敷居高さや台車荷重、つまづき防止を踏まえた適正厚み設計
③ スリップ防止と清掃性を兼ね備えた「筋入り形状・意匠性」
   靴底のグリップ性、掃き掃除のしやすさ、視認性に配慮
④ かご内床面に適切に収める「高精度な形状加工」
   コーナー切欠き、敷居逃げ、柱巻き込みの一体カット

1. 防災・安全管理に基づく「防炎性能の確認」

消防法における防炎規制は、対象となる防火対象物(高層建築物や特定防火対象物など)および使用場所、ならびに対象となる物品(じゅうたん等)の区分に基づいて判断されます。また、建築基準法における内装制限とは根拠法令や要求基準が異なります。
エレベーター内の敷物についても、建物の用途・階数、管理仕様、あるいは所管消防署の指導等により、防炎性能を有する物品の設置が求められる場合があります。このような現場では、公益財団法人日本防炎協会の防炎性能試験に適合し、登録番号が付与された防炎認定材料を選定することが実務上重要となります。

2. 段差・走行性を考慮した「厚みの選定」

エレベーター乗降口には、扉の開閉ガイドとなる金属製の敷居(シル)が設置されています。マットの厚みは、敷居との段差によるつまづき防止、台車や車椅子の通過性、さらに台車走行時の荷重やクッション性の要求度合いを総合的に勘案して選定します。一般的には3mmや5mm厚が目安として用いられますが、現場ごとの敷居の納まりや用途に応じた判断が求められます。

3. スリップ防止と清掃性を兼ね備えた「筋入り形状・意匠性」

表面に平行な溝加工が施された「筋入り(ライン状)」のゴムシートは、靴底のグリップ力を高めて雨天時のスリップを抑制します。また、長手方向に筋が通っているため、ほうきによる掃き掃除が溝に沿ってスムーズに行え、日常の清掃性に配慮されています。色調については、足元の明るさと汚れの目立ちにくさを考慮し、グレー色が選ばれるケースが多く見られます。

4. かご内床面に適切に収める「高精度な形状加工」

エレベーター床面は四角形とは限らず、出隅・入隅、操作盤や巾木の逃げ、敷居とのクリアランスなど複雑な取り合いが存在します。隙間や過度な乗り上げを防ぐため、かご形状に即した正確な切欠き・カット加工が必要となります。

2. エレベーター用ゴムマットの主な材質と仕様の目安

エレベーターの用途(乗用、人荷共用、荷物用)や設置建物の特性、管理要件に応じて、適切なシート仕様を検討します。

■ エレベーター用床マットの主な仕様一覧(目安)

項目 乗用・乗客用エレベーター(目安) 荷物用・人荷共用エレベーター(目安) 仮設・養生用(引越・工事期間)
表面形状 筋入り(並筋・細筋) 筋入り、またはフラット 筋入り、またはフラット
代表色 グレー(視認性・意匠性) グレー、または黒 青、緑、黒等
厚みの目安 3mm(段差低減を優先する場合) 5mm(衝撃緩和・床保護を優先する場合) 2mm〜3mm(仮設用)
裏面形状 布目(エンボス加工) 布目、または平滑 平滑
防炎性能 防炎認定品(施設基準・仕様による) 防炎認定品(施設基準・仕様による) 現場養生基準による
主な用途例 オフィスビル、商業施設、集合住宅、ホテル 配送荷物用、工場内リフト、台車搬送 工事期間中、テナント搬出入時の仮設

※厚み選定に関する留意点:上記の厚みは一般的な目安です。3mmや5mmという厚みのみで適否が決まるものではなく、乗降口敷居の立ち上がり寸法、利用者の通行状況、台車輪荷重、および固定方法等を総合的に確認して決定する必要があります。

3. かご内形状にジャストフィットさせる加工のポイント

エレベーターの床面は、各昇降機メーカーの機種や積載定員、設置建物の設計によって1基ごとに寸法が異なります。

※四隅の柱巻き(角欠き)、側面の操作盤下・巾木の逃げ、出入口敷居の納まり

1. 出入口敷居(シル)まわりの納まり

出入口付近は、マットが敷居や扉の可動部に干渉しないように加工します。必要なクリアランスは一律ではなく、現場の実測寸法、材料の温度伸縮や馴染み特性、敷設後の固定方法、およびエレベーターメーカー・保守会社の指示を踏まえて適切に設定します。

2. 四隅のコーナー柱(コーナーアングル)の角欠き

耐震補強柱やデザイン柱が四隅に張り出している場合、矩形(長方形)のままでは敷設時に端部が立ち上がってしまいます。柱の張り出し寸法に合わせた四隅の「L字角欠き」や「切り欠き」を施します。

3. 操作盤下・手すりブラケット・巾木の干渉回避

車椅子用操作盤が側面に突出している場合や、壁面下部に幅広の巾木が回っている場合、床の有効寸法に合わせて側面の段付きカットを施します。

4. ダイコーのNCカッタープロッターによる金型レス加工体制

エレベーターマットの製作・更新は「1基〜数基単位」の個別寸法での手配が一般的です。従来のトムソン抜型を製作する方法では初期型代が発生し、寸法変更への柔軟な追従が困難でした。また、現場での手作業による厚手ゴムの切断は、断面の傾きや寸法精度のバラつきが生じやすい課題があります。
株式会社ダイコーでは、抜型や金型を製作することなく、CADデータから直接シート材を切り出す大型NCカッタープロッターを運用しています。

【ダイコーのエレベーターマット加工プロセス】

[寸法の確認・受付]
  ・手書きスケッチ(メジャー採寸した幅・奥行・切欠き寸法)
  ・または既存マットの現物送付、CADデータ(DXF/DWG/PDF)
                 ↓↓
[加工プログラム展開]
  ・筋入り方向(長手/短手)の確認
  ・CADデータへの展開と切欠き寸法の確認
                 ↓↓
[NCカッタープロッターによる自動切断]
  ・高精度カッター刃によるダイレクトカット
  ・金型代不要、滑らかな切断面
                 ↓↓
[寸法・外観確認]
  ・ノギス・メジャー等による寸法確認、外観検査
                 ↓↓
[出荷・納品]
  ・ロール巻き梱包にて発送

■ 金型レス・プロッター加工の主なメリット

  • 初期費用不要(型代ゼロ): 1基ごとの完全オーダーメイド寸法でも、抜型費用がかかりません。
  • 高精度な切欠き仕上げ: 複雑な出隅・入隅、斜めカット、R形状も機械制御で正確に切断します。
  • 筋(リブ)の方向管理: 出入口に対して筋を平行にするか直交にするか、清掃性や意匠性に応じた取り都合を考慮して切断します。

5. ラフな手書き寸法図・現物からの製作対応

「CADデータがない」「図面を引く環境がない」という場合でも、現場状況に応じた柔軟な受付を行っています。

① 手書きスケッチ・寸法メモからの製作

メジャー等でかご内を採寸いただき、白紙や方眼紙に「間口」「奥行」「四隅の欠き込み寸法」を記入した手書きスケッチをFAXまたはメール(写真・PDF)でお送りください。弊社にて切断用CADデータを作成し、加工内容をご確認いただいた上で製作に進めます。

【手書き寸法の記載例(メモで対応可能です)】

・間口(幅):1,400mm
・奥行き:1,350mm
・手前左角欠き:横30mm × 縦40mm
・手前右角欠き:横30mm × 縦40mm
・奥側左右角:ストレート(欠きなし)
・希望材質:防炎認定 筋入りゴム(グレー・3mm厚)

② 既存マットの現物送付による復元製作

改修工事等で古いマットが手元にある場合は、現物を弊社(大阪本社または東京営業所)へお送りいただくことで、採寸・トレースを行って同等形状のマットを製作することが可能です(※経年劣化による伸び縮みがある場合は、補正寸法をご相談のうえ製作いたします)。

6. 品質管理と防炎書類の対応

建物の管理規定や消防署への確認等に伴い、防炎性能の根拠書類が求められるケースがあります。

  • 防炎性能確認資料の提出: 取り扱う防炎認定ゴムシート(公益財団法人日本防炎協会の防炎性能試験適合材料)について、材料メーカーが発行する防炎登録番号や試験結果等の確認資料の取り寄せ・ご提出に対応いたします。
  • 環境関連書類の対応: RoHS2指令適合確認書やSDS(安全データシート)等、施設管理基準に応じた各種書類の対応についても事前にご相談いただけます。

7. 【よくある質問】エレベーター用ゴムマットのFAQ

Q. エレベーター1基分(マット1枚)だけでも加工・製作してもらえますか?

A. 1枚から対応可能です。NCカッタープロッターによる金型レス工法を採用しているため、特注寸法であっても専用の抜型を製作することなく、1枚単位で製作を承ります。

Q. 厚みは3mmと5mmのどちらを選ぶべきですか?

A. 出入口敷居の立ち上がり寸法、台車の有無、歩行者のつまづき防止などを総合的に考慮して判断します。敷居との段差を抑えたい場合は3mmが選ばれることが多く、重い台車の衝撃緩和や床面保護を重視する場合は5mmが選ばれるケースがあります。

 

Q. 両面テープで床に貼り付ける必要がありますか?

A. 裏面が布目(滑り止めエンボス)仕様になっている材料は、かご内寸法に合わせて隙間なく敷き込むことで、一般的な歩行においてはズレにくくなっています。ただし、台車搬送時のめくれ防止や管理上の判断により、出入口周辺や外周部を床用両面テープ等で固定されるケースもあります。

8. まとめ:エレベーター用特注ゴムマットの加工・手配はダイコーへ

エレベーター用床マットの選定・加工においては、現場の管理基準に即した防炎性能の確認、敷居や通行条件に合わせた厚み選定、そしてかご内構造に合わせた正確な切欠き加工が求められます。

  • 既製品の長方形マットでは四隅や敷居に干渉してしまう
  • 手書きの採寸スケッチから、角欠き加工を施したゴムマットを作ってほしい
  • 防炎認定材料を使用し、1基分だけ短納期で手配したい

株式会社ダイコーでは、長年培ったシール・工業用ゴム加工のノウハウを活かし、各種ゴム材料の選定からNCプロッターによる金型不要の切断加工、関連書類の手配まで一貫してサポートいたします。手書きスケッチや現場寸法をお手元にご用意の上、お気軽にお問い合わせ・お見積りをご依頼ください。

▼ お見積り・加工相談のご案内 ▼

公式Instagram(@daiko_gasket)およびYouTubeチャンネルでは、各種エレベーター用ゴムマットの特注カット加工の様子を公開中です。ぜひご覧ください。

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