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アスベスト製品が禁止されたのはいつからですか?

アスベストとは
アスベスト(石綿)は、天然に産する繊維状の鉱物で、「せきめん」「いしわた」とも呼ばれています。その繊維が非常に細いため、空気中に飛散しやすく、吸入することで健康被害を引き起こす危険性があります。
アスベスト禁止の経緯
- 1975年(昭和50年): 5重量%を超える石綿の吹き付け作業が原則禁止されました。これがアスベスト規制の第一歩です。
- 1995年(平成7年): 1重量%を超える石綿の吹き付け作業が原則禁止され、同時に発がん性の高いアモサイト(茶石綿)とクロシドライト(青石綿)の製造、輸入、譲渡、提供、使用が全面的に禁止されました。
- 2004年(平成16年): 1重量%を超えるアスベスト含有建材や摩擦材、接着剤など10品目の製造・輸入が原則禁止されました。
- 2006年(平成18年)9月1日: 労働安全衛生法施行令の改正により、0.1重量%を超えるアスベストを含有する全ての製品の製造、輸入、譲渡、提供、使用が原則として禁止されました。この時、ガスケットやグランドパッキンもこの規制の対象に含まれ、事実上、新規でのアスベスト含有ガスケットの購入や使用はできなくなりました。 ただし、この時点では、一部の化学工業で使用されるガスケットやグランドパッキンについては、代替品の技術開発が追いついていないという理由から、一時的な猶予措置が設けられていました。
- 2012年(平成24年)3月1日: 2006年に設けられたガスケットなど一部製品に対する猶予措置が撤廃され、0.1重量%を超えるアスベストを含有する全ての製品の製造、輸入、譲渡、提供、使用が完全に禁止されました。これにより、アスベスト含有ガスケットも例外なく全面禁止となりました。
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